モーニング娘。15 鞘師里保さん卒業に思う

モーニング娘。15の鞘師里保さんが卒業を発表した。


嘘くさいけれど、本当にその発表の数時間前久しぶりに狼をざーっと読みながら
「9期にも卒業するメンバーは出るんだよな」
と思っていた。
その時考えた最初に卒業するかもしれないと思ったメンバーは鞘師ではない。誰と思ったかは言わないけど。


「鞘師年内卒業」


この言葉を見た時は思わず声が出た。
絶対エースの離脱。

まさか、という気持ちもやっぱり、という気持ちもあった。


私はもともとは高橋愛さん、亀井絵里さんのファンだった。
2人が卒業し、新垣さんの卒業までは娘。現場にも行っていたが最近はほとんど娘。現場は行っていなかった。
だから、最近の鞘師さんについて知っていたのは、正直苦しそうな鞘師さんの姿が多かった。

私が初めて鞘師さんを見たのは、9期加入初ツアーの初日の大宮公演。
震災で初日が延期になり、急遽初日となった大宮公演の昼を偶然持っていたので、初めてパフォーマンスする9期を見ることが出来た。
衝撃だった。
Moonlightnightの、愛ちゃんガキさんとパフォーマンスする鞘師さんを見て、これがエースかと思った。
小さな体とあどけない顔から想像出来ない正確なダンスとオーラが別格だと思った。
プラチナ期のモーニング娘。を追いかけコンサートに行っていた頃、本当にモーニング娘。が好きで好きで愛ちゃんを狂信的に好きだったけれど、心のどこかで「もうモーニング娘。は終わりかもしれない」と思っていた。
AKBがどんどん売れていき、モーニング娘。はこのメンバーで解散してしまうかもしれないと心のどこかで思ってしまっていた。
しかし、9期加入で一気に新しい風が入り、もしかしたらまた新しいモーニング娘。を見ることが出来るかもしれないと思った。
あの日から気付いたら5年近くたっていた。



思えば亀井絵里さんの卒業を知ったのも、高橋愛さんの卒業を知ったのもネットだった。
「亀井卒業」「高橋卒業」
その度に泣いた。泣いたけれど、卒業ツアーはたくさん行ってたくさん思い出を作った。

亀井さんジュンジュンリンリンの、卒業コンサートとなった横浜アリーナ千秋楽は5年たった今も忘れられない思い出だ。
その頃は今のように色が変わるサイリウムは一般的では無かったから、それぞれの卒業するメンバーの色にするために有志やそれぞれが持ち寄ったペンライトで客席の色を揃えた。
燃えるようなオレンジの中で、大好きな絵里が大好きな「春ビューティフルエブリデイ」を歌っていた。
「今日がこの先の未来より1番若いんだし」
大好きな歌詞を最高の笑顔で歌う絵里をその場で見られたこと、最後の曲「涙ッチ」で銀テープの雨の中でファンも一緒に大合唱したこと。
卒業も、もう会えないことも悲しかったけれど、最高のお別れを出来たと思った。

愛ちゃん卒業を知ってからは、たくさんツアーに入った。
福井にも行って初めて凱旋を見た。
愛ちゃん卒業の武道館2デイズ。
1日目は5期勢ぞろいで「好きな先輩」を歌ってくれた。
2日目の「自信持って夢持って飛び立つから」は歌詞飛ばしまくりで照れ笑いしながらも、最高にかっこよくパフォーマンスする愛ちゃんを見ることができた。
寂しさも悲しさもあったけれど、最高にかっこいいお別れをできたと思った。



鞘師さんが駆け抜けた5年は、鞘師さんにとってどんな思い出になったのだろう。
早かったのか長かったのか。
辛い事もたくさんあったと思う。
楽しいことばかりでは絶対に無かったと思う。
それでも、メンバーと作った思い出や、達成感や感動した思い出を大切にして欲しい。
ファンのエゴかもしれないけれど、人生の中で思い返した時に輝いた日々であって欲しい。


卒業コンサートがあるのか無いのか。
セレモニーはどうなるのか。
正直まだあまりに不透明すぎて実感が湧かない。
それでも、最後の日に鞘師さんとファンの皆で、最高のお別れが出来ることだけを祈る。
私が、亀井絵里さんと高橋愛さんと最高のお別れを出来たように。


鞘師さんのデビュー曲「マジですかスカ!」で、私が大好きなフレーズがある。
「きっと私もママみたいな家族を持って、でこういうのよ、幸せ!」


鞘師里保さんの12月31日、モーニング娘。としての最後の日までの日々と、これから先の鞘師さんの未来が幸せなものでありますように。